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2017.12.26

- エクステリアをきれいに保つコツ《木材製品》

エクステリアを永く美しく保ちたい皆様に、知っておいていただきたいお手入れの情報です。 今回はウッドデッキなどに使われる木材製品についてお伝えします。   ■木材製品のお手入れのコツ 木材は大きく分けると、比重(水=1.0)に対して、比重が軽くて硬度が中程度以下のソフトウッドと、比重が重く硬度が高いハードウッドなどがあります。 それぞれの特徴に応じたメンテナンスが必要ですので、事前に樹種を確認しましよう。   ■木材の特性 木材は時間が経つにつれて色や形状が変化することがあります。 木材1 <写真:色あせ経年変化前>   木材2 <写真:色あせ経年変化後>   主な現象は、含水率の減少や気温の変化による「割れ」、「ひび」、「そり」。そして紫外線による「色あせ」などです。 これらの自然現象は、構造上には影響はありません。 木材から出た樹液や色素等が雨で流れ、コンクリートや外壁などを汚す場合があります。 耐久性や変化の程度は、使用する環境によって異なりますのでご注意ください。   ■木材のメンテナンス 木材は気候に合わせて呼吸を繰り返すため、浸透性のある保護塗料で呼吸や通気を妨げず、再塗装が行いやすい塗料がおすすめです。塗り替える前に塗装面を水洗いし、よく乾燥させて塗装します。刷毛で塗った後、綿布や雑巾などで均一に伸ばして塗り込みます。塗装する時には、各塗料に記載されている注意事項をよく読み厳守しましょう。また、保護塗料には強い薬品が含まれている場合もあるため、スプレーによる塗布は厳禁です。ハードウッドは塗料を吸収し難いため、一度に2~3回程度重ね塗りしましょう。   ■木材保護塗料(キシラデコール・オスモ・プラネットカラーなど) 保護塗料は木材の組織に深く浸透し、腐朽菌やカビ、シロアリなどから守ることができます。 しかし、保護塗料を塗布したウッドデッキでも、雨風や紫外線にさらされるうちに保護効果が落ちてきます。定期的(年に1~2度程度)に塗り替えを行う事でウッドデッキの劣化や腐食を防ぐことができます。   ■比較的よく使用される木材と特性 マニルカラ(アマゾンジャラ)・・・原産国:南アメリ力  赤褐色 硬度極大で耐久性に優れており、比重も1.06g/cm3と高く、収縮やヒビ割れが極端に低い。港湾やデッキ材として使われています。 イペ・・・原産国:ブラジル、ペルーなど  光沢のある黄色 虫食い耐久性に優れており、比重も1.20 g/cmと高く、反りやヒビ割れも少ない。 ウリン・・・原産国:インドネシアなど  赤褐色~チャコールグレイ 非常に重硬で強い木材のひとつ。収縮率も低く害虫に強い。比重は0.92~1.04g/cm。表面から樹液が出やすい特徴があります。 セランガンバツ・・・原産国:フィリピン~インドなど 黄色~赤褐色 重硬で強度が高く、耐朽性も大きい。比重は0.94 g/cm。乾燥・加工性にやや難がある。 サイプレス(豪州ヒノキ)・・・原産国:オーストラリアなど 暗褐色~淡黄色 耐久性が高く、国産ヒノキや米ヒバに勝る高耐久です。比重は0.7 g/cm。節が多い。心材が水に強く、シロアリが寄り付かないため、防蟻処理などの化学処理があまり必要ありません。 レッドシダー・・・原産国:北アメリ力  白色 強度は中程度であるが耐久性が比較的高い。比重は0.37 g/cm。加工も容易でデッキやベンチ等によく使用されます。

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