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40
いつでも非日常を過ごせるアウトドアリビング
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新築時は芝とウッドデッキがメインのカジュアルな雰囲気でしたが、重厚感のあるクローズ外構への思いが強く、外まわりのイメージを一新することになりました。静かな住宅地で家との距離が近く、視線も気になり家の中でも外でも落ち着いて過ごせなかったため、高い壁を立てて外部との区切りを持たせ、周囲の目を気にせずゆったりと過ごせるようなアウトドアリビングを提案しました。全体的に重々しい印象にならないよう、壁の際には植栽帯を設けることで高さを和らげたり、吊り下げ式のカーポートや抜け感のある門扉を採用したりすることで軽さを演出しています。また、アプローチの階段やテラス内のベンチにも浮遊感を持たせ、夜には浮き上がるようなライティングを入れ、住宅地の一角であることを忘れるような雰囲気づくりを目指しました。管理面も考慮して、全体的な植栽量としてはコンパクトにまとめていますが、目線の先に緑を配置することで緑を身近に感じられ、緑に囲まれて過ごせるような空間づくりを意識しています。シンボルツリーには常緑で、1本あるだけで緑量が十分に感じられるオリーブを選びました。アプローチの途中に配置したことで入口からもお庭からも楽しめ、またアプローチからお庭の目隠しにもなります。夜お風呂上がりに庭に出て涼んだり、テラスの浮きベンチに腰掛けてお酒を楽しんだり、いつでも贅沢な時間を過ごすことのできる空間となりました。