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この物件は、築50年のコンクリート造テラスハウスを断熱改修するモデルハウス計画から始まりました。
“家”はもちろん“外構”でもアップサイクルを取り入れ、一から作り直すのではなく、元の素材を活かしながら計画を進めました。

玄関が南面左側から右側に移動しアプローチの動線に悩みましたが、元々の入口を残しました。入口から玄関までを最短距離にするのではなく、あえて距離を取りゆったりとスロープで登っていく。途中にはシンボルツリーの『アカシア・ブリスベーン』がお辞儀をするように出迎えてくれます。
正面の玄関は基本的にお客さま用なので、ファミリーは駐車場のある北側からの出入りがメインです。
ポストや宅配BOXも北側なので、南側の門柱は表札とインターホンのみのシンプルスタイルで、利便性とゆとりのイイトコ取りをしたデザインになっています。
ウッドフェンスの内側には、現場で余った木材を再利用したオリジナルプランターを製作し設置。部屋の中からも植物を楽しむことができます。

西側の植栽帯は、散歩中の人はもちろん阪急電車の車窓からも見える場所なので、アイキャッチになるよう力を入れました。
西日のキツイ場所なので植物選びには苦戦しましたが、分厚い鉄板の土留めと合うよう力強いイメージの樹種を選びました。